2009年4月9日木曜日

最後の晩餐

今日は、「枝の日曜日(Domenica delle Palme)」から始まった聖週間の聖木曜日。キリストが弟子たちと最後の晩餐を共にした日です。この日、イタリアの教会では最後の晩餐を記念する荘厳な典礼が執り行われ、終わりに皆は行列してグレゴリオ聖歌Tantum Ergo Sacramentumを歌いながら、司祭を先頭に聖櫃からEucarestia(聖体)をSepolcro(墓)と呼ばれる場所に移します。セポルクロは前もって白い花々で飾られています。イタリアの町や村では、明日、聖金曜日の夕刻まで大勢のひとがセポルクロを訪れ、その前で静かに祈る姿が見られます。どの教会もいかに美しいセポルクロをつくろうかとさまざまに工夫していますので、旅行者にとっても「セポルクロ訪問」は、この季節ならではのイタリアの伝統に触れるよい機会となるでしょう。