2012年5月2日水曜日

スキーのワールドカップ。Masterクラスで88才のイタリア人が優勝

88才のアルベルト・ペレッティさんがスキーのワールドカップMasterクラスで7度目の優勝を果たし、「クリスタル杯」を獲得した。歳をとってから始めたスキー競技で勝利に勝利を重ね、家にはもうカップを置く場所がないほどだが、これまで楽な人生を過ごしてきたわけではなかった。「わたしが生まれたのは第一次世界大戦が終わってから6年目。15才のときには第二次世界大戦が始まり、18才で兵隊にとられました。その後捕虜となり、戦争が終わって帰国したときは村中の人から歓迎されると思っていましたが、冷たい目で見られました。勲章や賞状を貰ったのは除隊してから38年目のことです」。「人生で大事なのは負けることを知ること。若い人たちに言いたいです。負けることを学んでください。それは人生で本質的なことです」。「滑るのが面白くなくなったらすぐに止めます。今は面白くて仕方ありません」。「7回目の優勝が最後にならないといいのですが」。健康の秘訣は「何でも喜んで食べること。そして全然じっとしていません。(大工仕事など)好きなことをして一日を過ごしています」。

ピアノーザ孤島刑務所

http://www.tg2.rai.it/dl/tg2/RUBRICHE/PublishingBlock-c252381e-7709-42df-83b6-673c53515e51.html
ピアノーザ島には、マフィアの危険人物を収容する「厳重警備刑務所」が置かれていた。15年前に刑務所は閉鎖されたが、この島を訪れる観光客も増え、現在サン・ジャコモ協同組合が一軒のホテルを経営している。そこで働いているのは、模範囚、半自由囚、更生保護下にある者たち。
ピアノーザ島の道はすべてマフィアの犠牲者たちに捧げられている。ジョヴァンニ・ファルコーネ判事と親友パオロ・ボルセッリーノ判事にちなんで命名された小道の近くでは、犯罪を犯したが、今は更生して人生の再生を目指す若者たちが働いている。

シエナで「日本文化の風景」展

http://www.sienafree.it/siena/142-siena/33563-il-giappone-ringrazia-siena-per-la-sensibilita-dimostrata-in-occasione-dello-tsunami  シエナのサンタ・マリア・デッラ・スカラ美術館では、シエナ市とネヴァーランド協会の主催で、2012年4月13日から7月10日まで「日本文化の風景」展が開催されている。オープンングには日本公使も出席し、シエナを含むイタリアの各地から、昨年大災害に見舞われた日本の人々に、温かい同情の念が寄せられていることを感謝した。岩手日報の協力により、大地震や津波による凄まじい被害の写真も展示されている。 14・15日には、日本人ジャーナリストや福島原発のイタリア人リポーター、ピオ・デミリアなどが参加し、市民との会合も開かれた。日本の地震・原発事故の悲惨さを目の当りにした後の世界における「エネルギーとその持続可能性」をテーマとする分科会も、シエナ県政府と市環境局の共催で催された。詳しいプログラムは下記のサイトで。 http://www.santamariadellascala.com/w2d3/v3/view/sms2/news/primopiano--64/index.html