2012年6月1日金曜日

イタリア北部を襲った地震 (3)

5月31日のTG1(テレビニュース)から http://www.tg1.rai.it/dl/tg1/2010/edizioni/ContentSet-9b6e0cba-4bef-4aef-8cf0-9f7f665b7dfb-tg1.html
Cento(チェント)の街。倒壊した、街で一番古い教会の前に立って男性は語る。「今必要なのは勇気だけさ。恐れに身を任せてはいけない、絶対に。泣いている場合じゃないよ。でも凄いねえ粉々になった教会を見つめながら)…」。 ロザリオ教会ではグエルチーノの絵画を運び出し、市立絵画館(Pinacoteca Civica)に避難させた。 ルネッサンスの天才哲学者ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラの出生地ミランドラでは、聖フランチェスコ教会が倒壊。人がいなくなった中心街は静まりかえっている。 サン・フェリーチェ・スル・パナーロでは、テントで寝泊まりをしながら、まだ余震が続くなか店に来てパンを焼いている女性のパン屋さんがいる。「負けるものですか!」。アナウンサーのコメント:「日本と同じように、わたしたちも生活を変えなければなりません。これからは地震と共存して生きていかなければなりません」。 環境大臣の発言:「官民投資による400億ユーロ(4兆円)の資金で15年間かけて震災地域を再建します。その予算には震災予防計画費も含まれ、今まで危険地域地図に載っていなかった地域も対象になります」。 イタリア銀行総裁:「イタリア経済の健全化は、2013年に予定されている赤字財政からの脱出によって達成されるが、構造改革はいまだ進んでいない。まず歳出の削減を目指すとともに脱税を摘発して歳入を増やし、増税ではなく、むしろ減税を実施すべきだ」

イタリアの地震 政府の決定

5月30日、内閣は被災地域の復興に向けた緊急資金対策を発表。
― 公費削減による節約分を復興支援に利用。
― ガソリン消費税を+2% 。復興資金に充てる。
― 被災地の市町村に対しては、財政赤字の上限等を定めた国内「安定協定」の停止。
― 被災地域における徴税を9月まで延長 。
― 住宅ローンの延長
モンティ首相は6月4日を国喪に定め、だれ一人として孤立させないと約束した。