2020年4月23日木曜日

コロナウィルスと医者たち

Coronavirus e Medici

“E’ la responsabilità che ci uccide”, il lato umano del personale ospedaliero che ogni giorno piange 

「責任感が・・・わたしたちを殺します」。毎日涙を流している医療従事者の人間的な面)


要訳
泣きながら、医師語る。
「責任感が・・・わたしたちを殺します」「わたしは毎日10人の死者を送っています・・・」
記者:「慣れることはありませんか?」
医師:「そんな人はいないでしょう」

記者:「怖いですか?」
女性医師:「はい、とても。でも恐れないとは、無謀な人間ということです。」
医師:「はい、当たり前なことだし、人間的だし、わたしたち医者も人間ですし・・・」
救急搬送係:「はい、正直言って怖いです。誰かを感染させてしまうのではないかと」

記者:「泣くことはありますか」
医師:「時にはね。隠れて。」
女性医師:「よく泣きます」
女性医師:「いつも」
女性医師:「先日泣いてしまいました。ゴーグルが曇っちゃった」
女性医師:「仕事を開始する前に涙が出ます。わたしの患者さんたちが助かりますように、と思って。それから、家に帰って娘たちに会う前にも。今こうしていても涙が出て来てしまいます」

記者:「今日1日はどんな日でしたか?」
医師:「重い日でした。若い患者さんたちを失ってしまったからです。こういうことはわたしたちを根底から動揺させます。」

医師:「こんなことは人生で起きたことはないし、二度とないでしょう。」

記者:「ここはICUから遠いのですが、マスクを取ってもいいですか?」
女性医師:「いいえ、そうしないほうがいいでしょう。」
記者:「空気中にウィルスが?」
医師:「はい、空気中にも」

記者:「最近起きたことで印象深いことは?」
医師:たくさんのストレッチャーが並んでいて、全員には酸素をあげられない状態だったことです。息のできない若い人たちが苦しんでいること。同僚や看護師たちの疲労。」

女性医師:「みんなが体力の限界に達するまで働いている姿は、まるで戦場にいるようです」

医師:「姿を見せない何かの存在を感じます。エイズが流行り始めた最初の頃みたいに。でも今回は次元が違います。壮大な聖書物語の中にいるようです。」

医師:「初めてのCovid患者が来た時です。防護服を身に付けながら、同僚と目くばせし、すべてうまくいくよ・・・、と言いました。」

医師:「一つの疾患を前にして、自分の無力さを感じるのは初めてです」

医師:「45床あって、45床が塞がっている。36床に対して、35床が塞がっている・・・」

女性医師:「したくない選択をしなければならなくなる時が来るのを恐れます」

看護師:「怖いけれど、それに打ち勝たないと。今は無我夢中でいて、すべてが終わったら考えるしかありません」

「防護服の胸に”Forza Ragazzi! みんな頑張れ!と書いたのはわたしです。」

2月の21,22日から1日も休んでいません(現在は4月)。僕と同じようにみんな」

「もし僕たちが倒れたら誰がこの患者さんたちを治療するの?頑張らないと。同僚がマンマミーア!どうしてこうなっちゃったんだ!と言っても、みんな居残ってやってる。」

搬送係:「自分の役割を信じています。患者さんを搬送すれば病院にベッドが空くから。僕が搬出した患者さんよりもっと重症の人たちが入院できる。」

記者:「ご自分の仕事を誇りに思いますか?」
2人の女性:「はい」「はい」

「水も飲めないし、お手洗いにもいけません。1日が終わると疲労困憊状態です」

記者:「お仕事は?」
看護師:「看護師をしている・・・というより、わたしは看護師です。(看護師を「している」のではありません)。「する」というなら、覚えれば誰でもできます。でも自分が看護師であると感じるのは、また違います。」

記者:「死のことを考えましたか?」
医師:「何度も考えました。先日若い看護師が、あの患者さんが亡くなりました。わたしのお父さんの年齢でした、と言って泣いていました。わたしに取っても、彼はわたしの兄と同じように感じます。」

記者:「あなたと死の関係を語ってください」

医師:「嫌いです。闘います。」
医師:「若い人たちの死は我慢できません。なぜなら・・・(声を詰まらせて)到底我慢できません。」

呼吸の仕方のレッスン

霊安室から搬出される棺
医師:「もう満杯です」

女性医師:「呼吸器を取り外さなければならない時・・・、とても難しいです」
記者:「救命のやり過ぎはいけないのですね」
女性医師:「そうなのです、なぜなら余計に苦しませてしまいますから(残酷な行為になってしまう)」

記者:「家では誰がいますか?」
女性医師:「家族が」
女性医師:「娘には、今はキスするのを避けないとね、と言ってあります」
女性医師:「抱き合いません」
女性医師:「夫とは接近しないようにしています」
女性医師:「家についたら服は玄関に置いておきます。靴も」
医師:「別の部屋で寝ています」
医師:「子供達が待っています。彼らはコロナの件でいわば喜んでいます。学校に行けないので、家で僕を待っていて、一緒に遊べるから。彼らとサッカーしています。コロナがまだ来ない時は今ほど一緒に遊んであげなかったのは問題ですね」
医師:「ペストに罹っているようなものですから、家族とは遠ざかっています。唯一付き合っているのはチワワ君です。僕にまつわり付いてたくさん愛撫してくれますよ!唯一抱きしめることができる存在です。」

医師:「患者さんたちは、ドクター、正直にすべて言ってください、と言いますが、実は良い返事を望んでいるのです。」
女性医師:「患者さんたちはすごく怖がっています。わたしたちとしかコンタクトがないからでもあります。恐れているので、誰かと話したくて、それだけのためにわたしたちを呼んだりします。」

記者:「(ご遺体には)ウィルスはまだいるのですか?」
医師:「そうです。だからご遺体は(ご遺族の)誰にも見せません。これは人間的な観点から、狂気の沙汰です。このタイプの病気の。家族は愛している人をいわば見放し、永久に会うことはないのです。」

コメント
「あなた方は英雄ではありません。そのように定義したらあなた方を孤立させてしまいます。あなた方は・・・イタリアのエクセレンス(素晴らしい面)です。そしてこのヴィデオはあなた方の仕事と人間性(ヒューマニズム)への敬意をあらわしたものです。ですから言えるのは「グラーツィエ!」です。もっとも大胆で恥ずかしいことば・・・。なぜなら今、人間であること、自分が人間であることを認識することは、もっとも大切なことだからです。このような状況下で、この今、病院で働いておられる医療関係者の皆さんに、心の底からグラーツィエ!


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