イタリアは3月29日午前2時から夏時間に入りました。時計の針が1時間進められ、このときに動いている夜行列車はすべて最寄りの駅で1時間停止して時刻表と合わせます。日本との時差は7時間(通常は8時間)、日本の夕方16時はイタリアでは朝の9時となります。これは「太陽時間」に戻る10月25日までつづきます。18世紀にベンジャミン・フランクリンによって発案されたというこの夏時間。当時は蝋燭が節約できるくらいだと思われ、あまり賛同は得られなかったようです。イタリアでは第一次大戦中の1916年から不定期に導入され、1966年以降はずっと続いています。日没も遅くなり、太陽光のもとでの活動が1時間延びるこの夏時間制度は、エネルギー削減につながるとされ、現在、EU諸国をはじめ、多くの国々で導入されています。