2011年12月19日月曜日

クインティーノ・セッラ、イタリア建国時(150年前)の財務大臣

Quintino Sella scienziato e statista per l’Unità d’Italia
「クインティーノ・セッラ。イタリア統一のために働いた科学者、国政の舵を取った政治家」という題で、ローマのリンチェイ国立アカデミーで2日間のシンポジウムが開催された。
セッラは150年前、イタリアが国家として誕生したときの財務大臣(1862年就任)。科学者(水力学、鉱物学)であり、アルピニストでもあった彼は、革新的な大臣として手腕を振い、財政赤字から脱却するために製粉税など税制改革を断行し、当時、富裕層だけが所有していた国債に高い税率を課す一方で、経費削減にも力を入れたため「節約大臣」とも呼ばれた。
しかし、「いかなる場合にも文化事業だけには財源を確保しなければならない。文化によってのみローマは世界に対して自らの使命を果たすことができる」と文化の振興に努めた。