2010年9月16日木曜日
ヴェネツィア写真展 榎本聖一
サルデーニャ島に10年滞在し、この島の独特な文明に魅せられて撮り続けた写真展(銀座のニコンサロン)に続き、榎本聖一のヴェネツィア写真展が開かれる。1971年の夏、学生時代に初めて訪れたヨーロッパの地。ヴェネツィアに降り立ったときの印象は強烈だった。色鮮やかな建物群、空、それらを抱くかのように漂う海。
今回のヴェネツィア写真展のメインテーマは「Nettezza Urbana街の清掃人」。1949年にミケランジェロ・アントニオーニが世に出した同名のドキュメンタリー映画に思いを馳せた。その他、フェニーチェ歌劇場の楽屋裏から搬出され、小船で倉庫まで運ばれるオペラの大道具や小道具、ゴンドラ、街角で見かけた無残にも悪戯書きされたマリア・カラス展のポスター、文化財修復活動支援企業の垂れ幕で周りを覆われシュールな風情のPonte dei Sospiri(溜め息の橋)、仮面を被る子供、など。
上の写真は、波止場を越えて吹きつける波。望遠レンズを一切使わない榎本はぎりぎりまで近づいて撮った。遠くにはRedentore(贖い主)教会が見える。
榎本聖一写真展 「ヴェネツィア」
2010年10月8日(金)~18日(月)
場所:コニカミノルタギャラリー
(新宿高野ビル4F)
TEL:3225-5001
http://konicaminolta.jp/plaza/
最寄駅:JR新宿駅東口
地下鉄丸の内線新宿駅A7出口
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