2012年2月13日月曜日

ジリオ島

事故(1月13日)から4週間後

コスタ・コンコルディア号を撤去するには7~10ヶ月かかる見通し。
今日から3~5日かけて6タンクから全燃料の67%を抜き、その後、困難が予想される海底側のタンクから慎重な抜き取り作業が行なわれる。1ヶ月かけて84%が完了し、その時点でやっと海洋汚染の危機から脱する可能性が見えてくる。
ピアニストやインド人の客室係を含む15名がいまだに不明で捜索されている。

アテネの夜

財政破綻寸前のアテネでは、国会議事堂前のシンタグマ広場にデモ隊が集結。一般人に混ざった暴力的なグループがガスマスクを付け火炎瓶を投げて警官たちと衝突した。
現在ギリシャの債務は2760億ユーロ。その内訳は金融機関から2000億、各国の中央銀行とEU中央銀行から600億、一般貯蓄者から160億ユーロとなっている。だれがその債務を引き受けることになるのか。EUの主な債権者としては、フランス(500億ユーロ)、ドイツ(230億ユーロ)、イギリス(140億ユーロ)、イタリア(70億ユーロ)が名を連ねている。

イタリア中南部に豪雪

ボローニャでは積雪50cm。ラファエッロ生誕の地ウルビーノ(世界遺産)では現在3~5メートルの雪が積もり、大雪警報が発動された。ウルバニアでは雪の重さでルネッサンス期の「クロチフィッソ(磔刑)教会」の屋根が崩落。アヴェッツァーノ(ラクイラ県)では氷結のため道路が閉鎖されている。ラツィオ州でも多くの市町村が孤立しており、水道や電気が使えない地域もある。道路の凍結防止に撒く塩も各地で不足。さらに、バジリカータ州では500人が孤立し、アチェレンツァ(ポテンツァ県)では切れた電線を接続するためにgattti della neve(雪の猫=大型除雪車)が出動した。
地中海性気候のイタリア中南部は通常降雪量が少なく、今年は異常気象。86才で人生初めての豪雪にみまわれ、雪かき初体験をしたお年寄りもいる。