2012年1月17日火曜日

押収されたマフィアの財産が農業協同組合に

15年前、カラブリア地方の小さな村カサル・ディ・プリンチペ(Casal di Principe)で司祭ペッペ・ディアーナがミサ中にマフィアによって殺害された。当時15才の女の子だったミレッラは、村の人たちがテラスにシーツを掲げ、これに抗議したことを覚えている。その後、法学部を卒業したミレッラは、裁判所がカモッラ(カラブリア地方のマフィア)から没収した土地・建物を借り受け、有機農業の協同組合(名称:Cooperativa Eureka)をつくった。今そこでは、貧しい人々、障害者、アフリカからの移民などが職を得ている。「自由でありなさい」と言っていた故人の遺志を継いだミレッラは、社会から疎外されていた人々が今は「仕事し、買い物に行き、床屋に行く自由を得ています」と語る。

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