5月29日9時と13時に、マグニチュード5,8~5,9の地震がエミリアーロマーニャ地方を襲った。震源地はモデナ県。前回20日の地震以来、約800の余震が起きていたが、地震学者たちによると、今回の地震は20日に動いた断層とは別の活断層が移動したことによるもので、複数の活断層が関与している可能性もあるという。過去5世紀間、この地域では被害をもたらすほどの地震は発生していなかった。しかしこの地域から北に広がるパダーナ平野の地下では、アフリカ・プレートが年間5㎜づつ常にヨーロッパ・プレートを北北東の方向に押し上げている。イタリア半島を縦走するアペニン山脈も数千万年前その地殻変動によって形成された。
今回の地震ではイタリア中北部全体が揺れたが、特に被害が大きかったのは、フェッラーラ(Bondeno, Rovereto他)、モデナ(Finale Emilia, Medolla, Mirandola, Cavezzo, San Felice sul Panaro他)、マントヴァ(Felonica他)の3県。倒壊した2つの工場では多数の死者が出て、その耐震性が問題になっている。また、マントヴァのPalazzo Ducaleを含む多くの歴史的建造物も崩壊の危険にさらされている。
0 件のコメント:
コメントを投稿