イタリア国営放送TG3(テレジョルナーレ3) 6月8日19:00の放送から。
TG3のインタビューに、原発容認派の核物理学者レナート・アンジェロ・リッチ氏は、「現在イタリアは、原子力発電を行なっているフランス、スイス、スロヴェニア等の諸外国に総電力の13~14%を依存しており、このような状況下で再生可能エネルギーにシフトすることは不可能です」と語っています。一方、脱原発を提唱するヴィンチェンツォ・バルツァーニ氏(元ボローニャ大学教授)は次のように答えています。「核エネルギーは危険なだけではなく、非経済的です。イタリアには存在しないウラニウムを輸入するわけですから、原子力発電でのエネルギー自立は成り立たないのです。猛毒な核廃棄物は廃炉になった後も保存し続けなければなりません。それは未来に対する危険な賭けです。私たちの後につづく世代に、これを『遺産』として残すなどということは倫理的に許されることではありません。もし未来の世代が今回の国民投票に参加できるとしたら、彼らは『SÌ (原発建設反対)』と投票するでしょう」。
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