2019年11月21日木曜日




NO JUSTICE WITHOUT LIFE
いのちなきところ正義なし


Friday, November 22, 2019
10:00 am – 12:30 pm

House of Representatives
First Members’ Office Bldg. 1F – Congress Hall
2-1-2 Nagata-cho, Chiyoda-ku, Tokyo


2019年11月22日(金)
10:00 am – 12:30 pm

衆議院第一議員会館 1F 
国際会議場

東京都千代田区永田町2-1-2

While the speeches will be delivered in Japanese and Italian
all of them will be heard through the simultaneous
/consecutive translation
日本語とイタリア語の通訳があります。

 “Buddha Paintings by Takeo Nishi” are exhibited in the next room (please see the flyer for details).
隣接する「多目的ホール」にて、「西武雄・仏画展」を行っております(チラシ参照)。




Developments regarding the death penalty system in Japan
-日本の死刑制度の今後について-



Program




Video on the Death Penalty
in the World
世界各国の死刑のVTR






Opening Address 




Mario Marazziti
Community of Sant’Egidio International,
Former Chairman of the Commission for Social Affairs to the Italian House of Representatives
マリオ・マラッツィーティ
聖エジディオ共同体 共同代表・
イタリア共和国議会 社会委員会元委員長


Interventions


Takeo Kawamura
President of the all-party politicians group to discuss “The Future of Capital Punishment in Japan”

Shinji Oguma
Chief Secretary of the all-party politicians group to discuss “The Future of Capital Punishment in Japan”

Osamu Kamo
Acting chair of Japan Federation of Bar Associations "Reform of the Penal System Including Abolition of the Death Penalty" committee
Seiken Sugiura
Advisor of Japan Federation of Bar Associations "Reform of the Penal System Including Abolition of the Death Penalty" committee, Former Minister of Justice
Yoshio Urushibara
Advisor of Japan Federation of Bar Associations "Reform of the Penal System Including Abolition of the Death Penalty" committee, Former Lower House Representative




スピーチ


河村 建夫
「日本の死刑制度の今後を考える議員の会」
会長

小熊 慎司
「日本の死刑制度の今後を考える議員の会」
事務局長

加毛 修
日本弁護士連合会 死刑廃止及び関連する刑罰制度改革実現本部 本部長代行


杉浦 正健 
日本弁護士連合会 死刑廃止及び関連する刑罰制度改革実現本部 顧問・元法務大臣


漆原 良夫 
日本弁護士連合会 死刑廃止及び関連する刑罰制度改革実現本部顧問・元衆議院議員





Witnesses


Ryuji Furukawa
Seimeizan Shweitzer-temple, organizer of
campaign for a retrial of the "Fukuoka Incident"

Iwao Hakamada [TBC]
Innocent, world’s longest-held death row inmate - 48 years - freed on March 27th

Hideko Hakamada
Sister of Iwao Hakamada

Mitsuhide Yahiro
Attorney representing Fukuoka incident retrial and also former leprosy patients

証言


古川 龍樹
生命山シュバイツァー寺代表・ 
福岡事件再審キャンペーン事務局

袴田 巌  ※予定
無実の死刑囚として世界最長期間拘置され、
2014年3月27日、48年ぶりに釈放された

袴田 秀子
袴田巌氏の姉

八尋 光秀
福岡事件再審弁護団代表・
ハンセン病家族訴訟弁護団共同代表  





Free interventions
自由発言






Conclusions 
まとめ




共に死刑を考える国際シンポジウム
いのちなきところ正義なし
−日本の死刑制度の今後について−

皆様のご参加を心よりお待ちしております

2019年11月22日(金)
10:00 am – 12:30 pm

衆議院第一議員会館 1F 国際会議場
東京都千代田区永田町2-1-2

聖エジディオ共同体 イタリア大使館

2017年8月9日水曜日

ロベルト・ボッレ、東京バレエ団<20世紀の傑作バレエ>『アルルの女』に出演



イタリアを代表するバレエダンサーRoberto Bolleが9月に再来日。東京バレエ団とともに、夢と情熱の舞台を披露します。

振付:ローラン・プティ

音楽:ジョルジュ・ビゼー  


東京文化会館(上野)
3演目上演:「アルルの女」 「小さな死」 「春の祭典」
2017年9月8日(金)19:00開演
   9月10日(日)14:00開演



『小さな死』
振付:イリ・キリアン

音楽:W.A. モーツァルト





『春の祭典』
振付:モーリス・ベジャール

音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー


2016年5月18日水曜日


エルマンノ・オルミ監督『緑はよみがえる』の字幕翻訳を終えて



 イタリア語の翻訳を生業にしていると、英語圏の社会習慣がいかにデフォルトとして刷り込まれてきたかに気づかされる。姓名の書き方もその一つで、イタリアでは公的文書(婚姻届など)では日本と同じく、姓名の順で表記される。軍隊組織も同様であり、兵士のもとに届いた手紙の宛名を読み上げる場面では、たとえばCarlo Modestoではなく、Modesto Carlo、Enrico Fabrisではなく、Fabris Enrico。ところが、何人かの兵士の宛名は、名・姓の順になっている。揃えようと揃えられたはずのところを、あえて揃えなかった演出だと思う。社会習慣である以上、誰もが同じルールに従うわけではないからだ。そこにオルミ監督らしいリアリストのまなざしを感じた。2度にわたる手紙の場面は、兵士を名前で呼ぶことに命と等しい重みを担わせた、この映画の白眉。だれが名・姓の順で呼ばれているのか、映画館で確認してみてほしい。

 映画冒頭のモノローグでは、雪をかぶった常緑樹のモミの木、abete(アベーテ)の姿が「クリスマスツリーのようだ」と表現される。それと対をなすように、後半の劇的展開直前の美しい風景の焦点となるのが、落葉樹のカラマツ、larice(ラリーチェ)。映画の舞台、ヴェネト地方の方言ではlarese(ラレーゼ)という。ラリーチェよりも、さらにまろやかな響き。一面の銀世界の中、葉を落とした幹を黄金色に輝かせるラレーゼ。静から動へ、雪から炎へと一転する、この重要な場面に、なんとふさわしい神々しさ、なんと美しい言葉だろう。


エルマンノ・オルミ監督『緑はよみがえる』

岩波ホールで上映中。

公式ホームページ:http://www.moviola.jp/midori/

2015年10月20日火曜日


イタリア人の冤罪事件をめぐって


 昭和40年代後半の話である。中学生になり、背伸びをして児童向けの世界文学全集から卒業しようと思ったとき、書店で私が最初に手を伸ばしたのは、あの頃、新しい海外文学の紹介で一番輝いていた角川文庫の数々だった。イタリア文学に魅了されるきっかけとなった、『無関心な人々』や『軽蔑』など、モラヴィアの主要作と出会ったのも、角川文庫のおかげである。だが、とりわけ衝撃的な内容で、大人の世界の「恐ろしさ」を思い知らされた2冊として今も忘れられないのが、『ローマの休日』の本当の脚本家として知られるドルトン・トランボの『ジョニーは戦場に行った』と、ハワード・ファストの『死刑台のメロディ:サッコとバンゼッティの受難』だった。第一次世界大戦に出征して、五感も手足も失って帰国する青年ジョーのその後を描いた、強烈な反戦小説『ジョニーは戦場に行った』にも戦慄したが、アメリカ史に残る最大の冤罪実話ということでは、1927年に強盗殺人事件の主犯として電気椅子で処刑された二人のイタリア移民ニコラ・サッコとバルトロメオ・ヴァンゼッティの人生の悲惨さは、まさに悪夢の一言に尽きるものだった。(https://ja.wikipedia.org/wiki/サッコ・ヴァンゼッティ事件)
 イタリア国内での冤罪事件でいえば、第二次大戦後の1954年にシチリアの小村で起きた有名な『アーヴォラ事件』をもとにしたPaolo di Stefanoのノンフィクション・ノベル"Giallo d'Avola"が、2013年度のヴィアレッジョ賞を受賞している。
 ある日、パオロ・ガッロという名の農夫が血痕と帽子を残して行方不明となるが、その殺害者として、仲の悪いパオロの弟サルヴァトーレとその息子セバスティアーノが逮捕される。二人は無実を主張するが、結局、父親には無期懲役、息子には懲役14年の判決(再審では懲役16か月に減刑)が下される。その後、弁護士や記者の独自調査により真相が明らかになるのだが、それは意外なものだった。何者か(誰だったのかは不明)に殴られ、怪我をしたパオロは、弟や口やかましい妻との生活から逃れるために、身元を隠してひそかに別の人生を生きていたのだ。
 そうした冤罪問題とも深く関わる日本の死刑制度を考える国際シンポジウムが、10月22日(木)と24日(土)、東京で催される。入場は無料、同時通訳も入る。詳細はhttp://santegidio.jpで。

2015年9月17日木曜日



CavalliそしてRoberta Mameli


 バロック音楽のフロンティアの天才的開拓者クラウディオ・モンテヴェルディ(Claudio Monteverdi 1567年~1643年)のオペラを聴くことは、バロック音楽ファンの最高の楽しみの一つだと思うのだが、いかんせん作品の数が少ない(『オルフェオ』、『ウリッセの帰還』、『ポッペアの戴冠』)のが悲しいところだ。
 一方、そのモンテヴェルディの門下生で、1668年にヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長に就任したフランチェスコ・カヴァッリ(Francesco Cavalli 1602年~76年)は、じつに33ものオペラ作品を残している。1980年代にルネ・ヤーコプスが『ジャゾーネ』、『セルセ』などを次々とレコーディングしたのを先駆けとして、近年、続々と蘇演やCD/DVD化が行われており、ヴィヴァルディに先立つヴェネツィア・オペラの大家としてのカヴァッリの実力の全貌がようやく明らかになろうとしている(それでも30歳年下のフランスの作曲家リュリのブームに比べればだいぶ遅れをとっているが)。
 甘美な旋律美と躍動感にあふれたカヴァッリの音楽のすばらしさを味わうには、最高傑作との誉れの高い1657年初演のオペラ『アルテミジア(L'Artemisia)』のCD(3枚組、Glossaレーベル)をぜひ聴いていただきたい。プロットが複雑華麗すぎて登場人物に感情移入しづらいという難点はあるものの、次から次へと繰り出されるアリアの美しさはまさに圧巻。そして、そうしたカヴァッリ・オペラのすばらしさを、圧倒的な歌唱力と情感であますところなく表現していたのが、アルテミア役を歌ったロベルタ・マメリ。ロベルタ・インヴェルニッツィと並び、古楽界最高のイタリア人ソプラノとして日本でも人気の高い、もう一人のロベルタである。
 昨年もモンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』の日本公演でタイトルロールを歌い、観客に深い感動を与えたマメリだが、今年の来日公演のプログラム(9月27日東京、29日大阪)はピアソラ、ヴィラ=ロボス、グラナドス、ソル、モンポウなど、カタルーニャや南米の作曲家たちを中心にした「近現代物」。とはいえ、なにしろサックス奏者とのコラボでモンテヴェルディをジャズ・ピースとして歌い上げるという離れ業をやすやすとやりとげてしまうマメリのこと、心ゆさぶるパフォーマンスを披露してくれるであろうことは請け合いである。


 

ロベルタ・マメリ|ソング・コレクション

ロベルタ・マメリ|ソング・コレクション

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2015年6月2日火曜日

「21世紀の貧困問題」を考える手だて――アガンベン『いと高き貧しさ』



 ジョルジョ・アガンベンの哲学書や美術書の難解さに辟易・撃沈した人でも(私もその一人だが)、 この本ならどうにか読み通せるのではとお奨めしたいのが、『いと高き貧しさ』(上村忠男・太田綾子訳、2014年、みすず書房)。
 物の所有権を拒み、使用だけを行おうとする共同体という視点から、アガンベンはフランシスコ会を取りあげた。そして、フランシスコ会のそうした先鋭的思想が、法理論的には、バチカン側の強靭かつ精緻な論理の前に敗れ去る経緯を、アガンベンは会則を中心にテクストを丹念に読み解く作業の中で浮き彫りにしていく。
 思えば、『21世紀の資本』のトマ・ピケティが膨大な統計資料を駆使して提起したテーマ「資本主義と経済格差」にしても、実効性のある具体的な政策提言として注目が集まる「ベーシック・インカム」論にしても、その根底にある課題は「21世紀の貧困」。
 今度のアガンベンは、そうした課題に新たな角度から光を当てるための手だての一つとなるかもしれない。